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ご厚志により「塩嘗地蔵」に手すりが設置されました!

「塩嘗地蔵」階段に手すり設置

 神大寺4丁目の路傍に「塩嘗地蔵」(しおなめじぞう)があります。神大寺にいくつかある石造物の一つです。

 階段脇の説明書きには、塩嘗地蔵が建立された年代は不詳(江戸期? or それ以前?)とありますが、足腰の不調やイボ、病気や怪我の平癒をかなえてくれるお地蔵様として古くから信仰されており、参拝者は塩を奉納されております。

 

 この度、神大寺にご縁のある「つま正」(野菜の卸販売等を行っている地元の業者さんです)さんのご厚志により、階段に手すり(写真)が設置されましたので、ご紹介とこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。

 以前、階段下でお参りされているご高齢の方をお見かけしたことがありますが、これで安心してお地蔵様と向き合うことが出来るのではないかと思います。本当にありがとうございました。

 

 もう少し「塩嘗地蔵」について触れておきます。

 郷土史家の北村正幸氏(神大寺在住)によると、お地蔵様の前の道は、六角橋から片倉、小机に抜ける道で、八王子往還( :神奈川往還、現在の町田街道及び16号線。別称として「絹の道」がある)の脇道であり、かつては、塩嘗地蔵が建てられている付近に神大寺の地名の起こりとされる「神大寺」が創建されていたと伝えられているようです。

 塩嘗地蔵は小さなお堂の中に安置されていますが、中央のお地蔵様は地蔵としての形態を保っているものの、他のお地蔵様はその形態も判らないほど磨滅しています。お地蔵様の周りには供えられた塩が山のように固まっていますが、つま正さんによると、お地蔵様に奉納された塩の清掃等は12月30日に行わなければならず、他の日に行うと何か禍(わざわい)が起こるという言い伝えがあるそうです。

 私どもも、地元のお地蔵様として今後も大切にお守りしていきたいと思います。